世界遺産になって観光客の数が増えたとか。(城下町やお城の方は数が減ったとかで。)それはいいとして、やはり松陰神社は散歩しておかないと。中には吉田松陰が教えた松下村塾(しょうかそんじゅく)があるが、それは次回に譲るとして、今回は入り口だけ。何と言っても萩は奥が深い。正面の鳥居の前にあるのが「大石燈篭(とうろう)」。現在の日立製作所などを創った萩出身の実業家久原房之助(くばらふさのすけ)が寄贈した。続いて「大鳥居」。石炭産業が盛んだったころ宇部市で起こった「宇部興産」が奉献した。「松陰神社」の字は、現在の安倍首相の祖父でこれまた総理大臣だった岸信介が書いている。鳥居をくぐって奥にはいると「明治維新胎動の地」と書かれた石碑がある。明治百年を記念して岸の弟の佐藤栄作(これまた総理大臣を務めている。)が字を書いている。松下村塾にたどり着く前に萩の地と縁あって活躍した人や企業が松陰神社を盛り立てていることがわかる。吉田松陰のエネルギーが明治維新で活躍した人々を育てた(胎動)。そして現在までつながっているのだ。