高島北海(嘉永三年(1850年)~ 昭和六年(1931年))といえば、フランスのナンシーで植物を研究するかたわら、花鳥画を通じて日本にあこがれるアール・ヌーボーの芸術家(ジャポニスム)と交流があったことで知られている。しかし、北海は若いころ地質学を学び地質図を作成しており、山水画も描いていた。 山…
春の花の季節が始まりました。今回は、萩が生んだ通の間では名の通った絵師の「桜」の絵を紹介しましょう。 すきとおるような桜の花びらの描写に描く人の丁寧さやセンスのよさを感じる。絵師の名は羽様西崖(文化八年(1811年)~明治十一年(1878年))。幕末から明治にかけて萩を中心に活躍した人で、若いころ…
庭の池にカワセミがやってきました。冬眠からさめた鯉の子どもやメダカをねらっているのでしょう。いよいよ春です。 …
花南理の庭美術館が所蔵する絵を二点ご紹介します。 まず、松林雪貞筆 「椿図」。 左下に伸びる蕾をつける一枝が、花の空間の広がりを楽しませてくれる。画家の名は、松林雪貞(まつばやしせってい)、萩が生んだ文化勲章受章画家松林桂月(けいげつ)の妻である。福島県白河の出身で、旧白河藩の家老の…
あけましておめでとうございます。今年も萩と「茶寮 花南理の庭」の情報をアップします。皆様お楽しみください。なお、双幅の『龍虎図』は、江戸後期、大坂で活躍した浪華文波の作品です。 …