指月山の夕日は、茜色に染まった雲とともに長州藩の刻んだ激動の時代を感じさせます。 …
笠山と言えば、毎年二月中ごろから行われるイベント「椿まつり」で知られる。なぜ祭りが行われるほど椿が群生したかと言うと、江戸時代萩を治めた毛利氏が、萩城からみて北東の方向にある笠山は、鬼の出入りする不吉な方向(鬼門)にあるとして人々の立ち入りを禁止したため椿の群生ができたそうだ。 しかし…
萩は町じゅうで桜が満開、中でも私がいつも散歩している橋本川沿いの桜並木はイチオシ。地区は江向・河添、いずれも橋本川に面していることからくる地名だ。そこには、萩藩第七代藩主毛利重就(しげたか)が作った「南園」(現在萩自動車学校)や、フランスのアール・ヌーボーの芸術家と交流があったことで知られる画家「高…
萩は町の中に百か寺を抱えるほど寺が多い。しかし、一番古い寺となると、平安時代の初めに創られた天台宗の古刹「南明(なんみょう)寺」である。場所は、山口から萩に入るとすぐ右手の山の中腹にある。しかし、今ではこのお寺にある「糸桜」が有名で、萩市近辺の方々この桜を見に訪れる。江戸時代の人が、お花見をするのに…
今では、各地で有名になった「河津桜」。桜の代名詞「ソメイヨシノ」より色が濃く、花も長く咲く。見る人に春の訪れを温かく予感させてくれる桜。こんな桜もありがたい。 …
萩は三角州の町。州の西側を流れる橋本川が私の毎朝の散歩コース。そこで冬にお馴染みの鴨たちと気の早い寒桜を楽しみました。 …
今年の12月に、東京駅の丸の内広場に「日本の鉄道の父」と言われる「井上勝」の銅像が出現した。実はこの人萩の出身で、幕末に伊藤博文らとともにイギリスに密航した「長州ファイブ」の一人。明治になって日本初の鉄道を新橋―横浜間に開設した。萩にも萩駅前に鉄道建設に燃える若き日の像がつくられた。クリスマスにはそ…
「茶寮 花南理の庭」には、「開運‼お宝鑑定団」で高い評価をいただいた松林桂月筆「春宵花影(しゅんしょうかえい)が展示してある。桂月の母校白水小学校で、お孫さんの明氏が『動物たちはいっしょうけんめい』と題して講演を行なった。氏はNHKの『ダーウィンが来た』のプロデューサーを務めており、そ…
萩博物館で、萩ものしり博士のグループの発表会で「絵師森寛斎と幕末の活動」と題して発表を行いました。一般の方にも公開しました。寛斎は、萩の出身で円山応挙の高弟について絵を学び、幕末には絵師であることを隠れ蓑に、長州藩のスパイとして京都と山口の間を行き来しました。夜は、私が経営する「茶寮花南理(はななり…
萩ものしり博士の私は、毎年開かれるこの研修会に参加しました。研修会と言っても半分物見遊山的で、佐々並を見学した後、昼は佐々並豆腐のデラックス弁当をいただき、光(旧大和町)の束荷(つかり)にある伊藤公資料館を見学しました。伊藤博文は、みなさんご存知の萩が生んだ初代総理大臣ですが、誕生の地は、山口県の瀬…